サラリーマンでいることは本当にリスクなのか【2つ視点で検証】

おはこんばんちは。りってるです。

最近、サラリーマンでいることはリスク、といった内容の記事を見かけたりします。

やはりサラリーマンである自分にとっても、なるほどなぁ、と思わされることが多いです。

 

とはいえ、何事も一方から見たものはその一面でしかないです。

サラリーマン以外と比べてどうなのか

また、リターンに対してどうなのか

この2つの視点でお話したいと思います。

 

(1)サラリーマンのリスクとは
(2)サラリーマン以外にとっては?
(3)サラリーマンのリターン
(4)結局はリスク管理が大事

  

目次

(1)サラリーマンのリスクとは

よく言われるリスクは

1. 転勤

2. リストラ

3. 社外で通用しない

4. 商売スキル不足

1つ1つ見てきます。

1. 転勤

サラリーマンあるあるですね。

家を買ったら転勤の辞令

単身赴任で週末新居に帰る生活。

最悪ですね苦笑

最近では転勤なしの地域社員みたいなのもありますが、給料が低くなる傾向があるようです。

2. リストラ

こちらもサラリーマンのリスクの代名詞ですね。

業績傾いたら正社員であってもサヨウナラ

まあ、ない袖は振れないですからね。

特に40~50代の働かないオジサンがターゲットになっています。

昔、年功序列は廃止しても終身雇用は守ると言っていたトヨタも本腰入れてメスを入れ始めています。

「終身雇用難しい」発言の舞台裏 トヨタ社長が焦るワケ
(出典:日経ビジネス)

 

3. 社外で通用しない

会社で出世する人は社内で評価される人です。

社内の評価=社外の評価であれば社外でも通用するのですが、往々にしてそうはならないです。

社内に最適化された人材は、融通が利かなかったり、要求されるスキルとずれたスキルに特化していたりするからです。

リクルートなんかは社外でも通用する人が出世しているようですけどね。まあそういった有能な人材ほど、退社して起業したりしていますが。

 

4. 商売スキル不足

いわゆるビジネス感覚です。

何が売れるのか売れないのか、どのくらいの価格なら売れるのか、など、商売の実践力が問われるスキルです。

正直、会社員でいるとこのビジネス感覚は身に付きにくいと感じています。

会社のネームバリューで売れてしまったりしますし、営業、広告、開発、製造など業務も分担されてしまっているので、これらを一貫して見ることができるのは事業責任者(取締役レベル)になります。平社員は元より部長クラスでも難しいでしょう。

 

(2)サラリーマン以外にとっては?

では、サラリーマン以外にとってはリスクなのかを見てきます。

今回はフリーランスの立場で見てみたいと思います。

1. 転勤

これは当てはまりませんね

大口顧客が移転したとかのよほどの問題がないと移転する必要はないでしょう。

というか、自由を求めてフリーランスになったのに、顧客についていく、なんてことになれば、趣旨が変わっていますしね。

2. リストラ

もちろん、そのままでは当てはまりません。

ただ、それに近いことはあると思います。

例えば、仕事の打ち切り

収入が途絶えるという点では同じです。

新たな仕事を獲得できなければ無収入です。

3. 社外で通用しない

これもそのままでは当てはまりません。

しかし、ある顧客向けの仕事のスタイルが他の顧客には使えない場合には、近いものがあると思います。

その顧客に適応できなければ、依頼がもらえなくなります

これは、フリーランスなりたての頃の話ではなく、安定的に仕事がもらえるようになった頃のリスクになります。

4. 商売スキル不足

これはある程度はフリーランスとして活動する中で身につくかもしれません。

ただ、我流でやっているとどこかで行き詰まります

そういう意味ではリスクはサラリーマンよりもやや低くなるものの同様に存在すると考えて良いと思います。

 

(3)サラリーマンのリターン

ここからはサラリーマンのリターンについて見ていきたいと思います。

リターンは、だいたい以下3つでしょうか。

1. 安定給料

2. クビになりにくい

3. 社会的信用

1. 安定給料

サラリーマンの皆さんはこれを当たり前に思っているのではないでしょうか。

でもこれ、フリーランスから見たら、メチャメチャありがたいんですよ。

お仕事なかったらお金入ってきませんからね。

(私自身はフリーランスではないですが知人から不安定さについては聞いていました)

 

確かにサラリーマンの給料は上がりにくいですが、下がりにくくもあるんです

昨今では、コロナの影響で結構下がって困ってる、という方もいるかもしれませんが、ゼロになるとかいうレベルにはなってないのではないかと思います。

片や、フリーランスや歩合制の人はダイレクトに響いてしまいます。

例えば、俳優さんの話ですが、無収入になりそう、という方が27%もいるそうです。

俳優「収入半分以下に」6割超 新型コロナ調査結果
(出典:日本経済新聞)

 

2. クビになりにくい

これは、昔に比べたらリストラも多くなったので、リターンとしてはやや低くなったかもしれません。

ただ、日本の法律では簡単にはクビにできないようになっているので、依然としてメリットではあると思います。

 

3.社会的信用

これもサラリーマンは意識しにくいリターンだと思います。

私もそうでした。

サラリーマンを辞めると実感するらしいです。

具体的には以下のようになるそうです。

・クレジットカードが作りにくい

・不動産を借りにくい

・ローンを組みにくい

 

会社に属していることで社会的信用があるという証拠です。

会社員であれば、会社の信用で評価されるのですが、会社を辞めると個人の信用で評価されるため、簡単には契約できなくなるそうです。

友人は辞める前に駆け込みで不動産を契約したそうです。

こうしてみると、サラリーマンはリスクとリターンで考えると選択肢としてアリなのではないかと思えてきますね。

 

(4)結局はリスク管理が大事

以上のように、サラリーマンもフリーランスもリスクとしては似たようなもの、ということになりそうです。

今回はサラリーマンのリスクという観点なので、リターンに関してはフリーランスとの比較はしていませんがサラリーマンのリスクとリターンという観点では悪くないように思えます。

じゃあ、なんでサラリーマンはリスクだ問題だ、という話になるのかというと、私は、サラリーマンは、リターンは享受する一方でリスクを軽視しがちである、ということが原因なのではないかと思います。

 

フリーランスはリスクを常に意識しやすいです。

仕事がなくなったら無収入ですからね。

でもサラリーマンは会社の業績があまり良くなくても無収入にはなりにくいです。

でも、リターンしか見えていないので収入が減ったという不満につながります。

なので、サラリーマンにはリスク管理ができていない人が多いのかなと思います。

 

本当はリターンがあるのだからリスクもある、と考えて、リスクに備える必要があります

備える方法は様々ですが、それを考えることすらしていないのが大半だと思います。

バブルまでは右肩上がりの経済成長を遂げていたので、そのリスクが顕在化することが珍しかったのですが、バブル崩壊後は一気に噴出したといえます。

 

なので、結局は、サラリーマンもフリーランスもリスク管理が大事、ということです。

今の状況を当たり前と考えず、享受しているものをリターンと捉え、それに対するリスクは何なのかを考え、対策を取ることが必要です。

とはいえ、まずはリスク管理が不十分という現状を認識するだけでも大きな一歩ですね。

 

まとめ

サラリーマンであることはリスクなのか、についてお話しました。

結論としては、サラリーマンのみがリスクを抱えているのではなく、サラリーマン以外もほぼ同じリスクを抱えていて、サラリーマンの問題はリスク管理が不十分になりやすい、ということでした。

無知の知ではないですが、リターンにはリスクが付き物、をまずは意識することが大事ですね。

何かの参考になれば幸いです。

ではでは。