【FXで失敗する理由】FXデイトレードはサラリーマンの副業としては不向き

 

おはこんばんちは。りってるです。

昨今、給料が上がらないと言われて久しいですよね。

 

実際、日本では長年にわたり給料が上がっていません。

データを見れば一目瞭然です。

出典:厚労省 令和元年賃金構造基本統計調査

平成8年あたりから23年間ほぼ横ばいです。

改めてデータでみると日本経済が停滞しているのが実感できてしまいますね。

 

給料以外で稼ぐ方法として株式投資があります。

でも株はある程度の額のお金が必要です。

任天堂の株なんて株価5万円ですが、売買単位が100株なので
最低500万円必要です。

 

これに対し、少額で取引できることをアピールして広まったのがFX(外国為替取引)です。

10年くらい前はFXが流行り始めて加熱していた気がします。

 

でも、サラリーマンの皆さん、
正直、儲かってますか?

FXは24時間取引できるので、日中は仕事をしているサラリーマンに一見するとうってつけのように思えます。

でも、勝ててますか?

まあそもそもトレードの世界は勝ってる人が1割とか言われるゼロサムゲームなので、勝ってる人が少ないのは当然なんですが、それでもサラリーマンで勝てる人はその割合未満な気がします。

それにはサラリーマン特有の弱点があるから、
だと私は分析しています。

今回は、FXトレードにおけるサラリーマンの弱点と対策について考察したいと思います。

 

目次

そもそもFXとは?

 

まず、FXって何という方もいるかもしれないので、そこから。
もう知ってるよ、って方は読み飛ばしてください。

 

FXは、外国為替レートの変動を利用して利ザヤを稼ぐ金融商品です。

安く買って高く売る、だけでなく、高く売って安く買い戻す、でも利益が出ます。

株では、信用取引を使わない限り、基本は買う→売る、なのですが
FXでは、最初から両方のトレードが可能です。

 

特徴として、24時間取引できます。

為替は世界中で行われるので、常にどこかの市場で取引されます。

よく東京市場、ニューヨーク市場とかニュースで言われますよね。

細かいことを言うと、実際に各国に市場があるわけではなく、1つのインターバンク市場で各国の為替ディーラーが取引していて、そこに私たちが利用しているFX会社が注文することで取引が行われています。○○市場というのは、その時間帯に参加する人が多い地域を指しています。

 

そのため、時間帯によってプレイヤーが異なります

時間帯とプレイヤーはざっくりいうと、
・東京:9~15時、オセアニア・アジア勢
・ロンドン:16~22時、欧州・アフリカ勢
・NY:22時~4時、北米・南米勢

(※時間は日本時間で記載しています)

 

このように、FXでは世界中のプレイヤーを相手にトレードする感じです。

 

値動きと時間帯の関係

 

FXは世界中の市場で取引されるがゆえに、
時間帯で値動きの傾向が異なります

 

9時~15時(東京市場)は比較的穏やかです。

後に出てくる主要なプレイヤーが寝てるためです。

ただ、早朝はプレイヤーが極端に少ないので荒くなることがあります。

 

他方で、ロンドン~NY市場は激しくなります

これは欧米人が主要プレイヤーだからですね。

やはり今のところ現代の金融を作った欧米人が主要プレイヤーです。

 

特に、注意したいのが市場の切り替わりのタイミングです。

例えば、東京市場→ロンドン市場、ロンドン市場→NY市場
などの切り替わりのタイミングで大きく動くことがあります。

市場の時間帯が重なるとプレイヤーも重なり、為替の流動性が高くなるため、値動きが大きくなる傾向があるようです。

私もトレードをしていて22時頃に相場が急変する経験を何度かしました。
(夏は22~24時、冬は23時~1時)

 

サラリーマンのトレード時間は夜

サラリーマンの方は基本的に仕事が終わってからトレードすることになると思います。

なるはずです。

(本業には集中しましょうねw)

 

そうすると、トレード開始できるのが早くて17時ごろ。

遅いと20時とか22時とかでしょうか。

私も仕事が定時に終わることはほぼなく、終業が19時~20時です。

 

そこからトレードとなると市場はロンドン以降になります。

雲行きがあやしくなってきましたね。

 

初心者サラリーマンは知らずに強豪プレイヤーとガチ勝負

このように、サラリーマンがトレードする時間は夜です。

そうなるとロンドン~NY市場ですね。

前述の通り、値動きが比較的激しい時間帯です。

 

しかも、サラリーマンは仕事終わりなので疲れて果てています

そして、FX初心者サラリーマンには、時間帯によって値動きが異なることも知らない方もいます。

 

そうなると、知らず知らずのうちに不利な状況でトレードすることになります。

正直、プロテストに合格したばかりの新米ボクサーが、
歴戦の世界チャンピオンのボクサーに挑むようなものです。

しかも、相手は寝起きすっきりで万全の状態ですw

 

トレードする前から勝敗が見えてそうな戦いですね・・・

 

サラリーマンの取るべき戦略

では、サラリーマンはどう戦えばよいか

ここからは個人的な考えなので、その辺りご了承ください。

 

デイトレードをやらずスイングトレードをやる

1日の中で完結するトレードをデイトレードといいます。

上述したような帰宅後のトレードはデイトレードになります。

 

それに対して、数日~1週間で完結するスイングトレードがあります。

スイングトレードであれば、1日の中での時間帯に左右されませんので、お話したような時間帯での不利な状況は避けられます。

 

なので、スイングトレードを選択することでサラリーマン特有の不利な条件は改善されます。

ただ、スイングトレード用の知識・スキルと、その訓練は必要になります。

 

スイングトレードは、サラリーマンでFXを継続したいと思っている方にはおススメです。

 

東京市場でデイトレードする

特定の方向けにはなりますが、
ロンドン以降を避けて東京市場でデイトレードをやる、
という案もあります。

これは、一般のサラリーマンだとムリなのですが、
夜間が勤務時間の方にはおススメできます。

 

ただ、そういった方は昼間が睡眠時間のはずなので、
睡眠時間を削ることなく続けられるようにする必要はあります。

睡眠は大事ですからね。

 

FX以外にシフトする

最後は、FX以外にシフトする、です。

えっ、FXやらないの?
と思われるかもしれませんが、
正直サラリーマンにはFXはトレード対象としても投資対象としてもあまり適していないように思っています。

トレードは適した市場の時間帯が合わないし、
ゼロサムゲームなので投資対象にするのも難しいです。

金利が高い国の通貨を買えば日本円との金利差(=スワップ金利)がもらえますが、値動きに対しては微々たるものです。

なので、身も蓋もありませんが、サラリーマンはFX以外に注力した方が効率がよいと思います。

 

FX以外としては、株式投資がおススメです。

株式投資を通じて、ビジネスや経営、会計の勉強になります。

 

まとめ

今回は、FXデイトレはサラリーマンに不向きな理由とその対策についてお話しました。

対策といっても、一般のサラリーマンはFX以外をやった方が良い、という話になりましたが、もちろん個々の事情が異なりますので、弱点を克服できるなら問題ないと思います。

このように、弱点や強みを把握することで、リスクとリターンを想定できます。

こういった分析は投資では必須で、仕事でも使えますので、簡単なことからでも分析してみることをおススメします。

 

何かの参考になれば幸いです。

ではでは。