【弁理士試験の実例付き】働きながら難関資格に合格する方法

 

昨今、日本経済は低成長なため、ただ漫然と働いているだけだと年収は上がりにくくなっています。なので、資格でキャリアアップして年収アップを考える方もいらっしゃると思います。

ただ、生活もありますので多くの方は働きながら資格勉強することになります。私も仕事をしながら弁理士資格を取得しました。

でも、働きながらの勉強はかなりしんどいです。

仕事を急に振られたり疲れて勉強が難しい日もあります。勉強が長引くと精神的にもツラいです。難関資格だと合格率も低いので長引きやすいです。

なので、効率よく勉強して仕事と両立させるたいと思いますよね。

今回は、自分の体験から働きながら効率よく資格取得できるノウハウをお伝えできたらと思います。

目次

難関資格と勉強期間

 

難関資格だと勉強時間がどうしても長くなりがちです。

どんな資格にどれだけかかるのかを知って、挑戦できそうか否かを判断するのも大事です。

難関資格の合格までの平均勉強時間

まず難関資格とは何か?

これといって定義はないようですが、一般的には、合格率10%以下の資格を指すようです。例えば、公認会計士、司法書士、弁理士、税理士、不動産鑑定士。

これらの資格取得にかかる勉強時間はだいたい2000~3000時間と言われています。なお、弁護士(司法試験)は、「超」難関資格なので除外しています。勉強時間は6000時間とも言われていますので。

私も弁理士資格の取得に2年かかりました。優秀な人は1年で取得していますが、平均は3~4年です。弁理士の場合、勉強時間は3000時間と言われています。

現実的には2年

3000時間って言われると多いですよね・・・

でも、1年が52週だとして2年かけて取得すると考えると、週29時間、一日にすると4時間ちょっとです。確かに1年合格を目指すと仕事を辞めないとできないレベルですが、2年だと頑張ればできる気もしますよね。

例えば、朝1.5時間+通勤中30分×2+夜2時間=4.5時間

さらに、リモートワークなら通勤時間を勉強にそっくりそのまま充てられます。こう考えると何とかなりそうじゃないですかね。実は、上記の例は私が実践していた勉強時間になります。

逆に3年以上になるとダレて長期化する可能性があります。周りにも万年受験生みたいな人がいて、何年も勉強している状態でした。(惰性だったのかもしれませんが・・・)

やるなら短期で。でも仕事しながらなので無理はしない。

と考えると、やはり2年が現実解かなと思います。

まずは計画を立てる

次に、具体的な勉強方法についてお話します。といっても、勉強の中身ではなく、やり方になります。やり方を間違えると効率が落ちますので、ここが重要です。

最初にやることとして、まずは勉強の計画を立てます。これをやらずに効率よく勉強することは不可能と言ってもよいレベルです。ではどう計画を立てるのか?

ゴールから逆算する

計画を立てるときはゴールから逆算します。

具体的には、試験日をゴールとし、試験日から現在にかけて必要な勉強タスクを割り当てていきます。

例えば、弁理士試験の場合、短答試験・論文試験・口述試験の3つがあるので、それぞれをゴールとして勉強タスクを割り当てていきます。

 

イメージとしてはこんな感じです。

 

これは私が実際に作った計画です。年はごまかしてますw

赤の縦線は当時の現在時点です。短答試験が迫ってきていたので焦っていた記憶があります。なお、論文試験以降は、計画当時受かると思っていなかったので適当ですw

あと、勉強タスク以外に手続きタスクも入れておくと忘れないのでおススメです。特に、願書提出は面倒な上に遅れたら受験できなくなるので超重要です。

余裕のある計画にする

計画を立てる時に注意しておきたいことがあります。

それは、余裕のある計画にすることです。

計画たてている時は、アレコレ詰め込みたくなるのですが、実際やってみるとムリゲーなことがあります。問題解いて、答え合わせして、解説見て、反省して、とやっていると全然時間が足りない、ってなること多いです。

また、働きながらの勉強なので、イレギュラーなイベントがよく起きます。

トラブルの発生、短納期の仕事の割り当て、冠婚葬祭、・・・などなど、不意なイベントは枚挙にいとまがないです。

なので、リカバリも計算に入れて計画を立てることをおススメします。

計画は適宜に見直す

最後に、計画は適宜見直した方が良いです。どんなに良い計画を立てても、実践できないことがあります。

少しの遅れであればよいですが、大幅に遅れた状態で計画にしたがって勉強しようとすると破綻します。破綻すると最悪勉強のモチベーションがなくなってしまうので、そうならないように見直しましょう。

見直しのコツは、タスク全体を圧縮するのではなく、タスクの重要度を決めて、重要度が低いタスクを削ることをおススメします。全体が圧縮されると重要なタスクも削られてしまい、それが致命的になることがあります。

例えば、弁理士試験の場合、四法は削らず、周辺法の勉強時間を削る、などが考えられます。(今は足切りがあるので削りすぎには要注意ですが・・・)

勉強する時間・環境を整える

計画を立てたら、勉強に着手ですが、その際に勉強時間や環境を整える必要があります。

働きながらなので、さあやるぞ、といっても時間が増えるわけではありません。また、勉強するにも効率が上がる環境というものがあります。

勉強時間を作る、しっかり使う

勉強時間は自然には湧いてきません。ただでさえ仕事で忙しいので意識して作る必要があります。

ありきたりな方法ですが、まずは先に時間を確保する、です。例えば、終業後に勉強するならスケジュールに18時退勤、と先に入れてしまいます。

あとは、確保した時間をしっかり使うことも大事です。

その時間になってから、何勉強するかを考えてそこから道具を準備していると、その分だけ時間がムダになります。また、その時に道具を持ってなくて勉強できない、なんてことにもなります。

なので、予め時間の使い道を決めておき、道具は準備しておくことが大事です。

これは隙間時間を使う場合に特に重要です。例えば、通勤中に条文覚えようと思っても、条文集を持ってなかったらできませんよね。

勉強する環境を整える

効率よく勉強するためには集中することが大事です。なので、集中できる環境を整えましょう

整えるといっても自分で環境を一から作る必要はありません。その環境の場所に身を置けばOKです。

例えば、冷暖房で適温に保たれている、騒音がない、など。具体的な場所としては、予備校の自習室だったり、勉強OKのカフェ、早朝の職場などがあります。

私は上記の例全てを利用していました。とりわけ職場は早朝誰もいないので集中して勉強できました。(もちろん理解のある職場でないとNGですが)

逆に、知り合いとおしゃべりしてしまう人は、予備校はおススメできないかも。

集中できるかどうかは個人差がありますので、自分に合った環境を選択することが大事です。

合格に最短な勉強に絞る

仕事しながら時間がない中で勉強するので不要な勉強をしてる余裕はありません合格に向かって最短経路を走ることが重要です。

でも、正直言って、我流・独学だと最短はムリです。特に、難関資格は法律系の資格が多いので、法改正があったりすると、個人で追っていくのは絶望的です。

なので、難関資格を狙う場合は、学習機関を使うことをおススメします。

学習機関とは、いわゆる予備校ですね。今だと、Web講義などもあるので自宅でも受けられます。昔はDVDだったんで、家に大量にDVDが送られてきましたw

なお、資格ごとに強い予備校は異なります。なので、資格とるならココ一択というのはないです。例えば、弁理士ならおススメはLECです。

講義も多数あり、内容も絞られていますし、講師の方も多くて自分に合った人と出会いやすいです。私は、岡本先生(関西)と納富先生(関東)にお世話になりました。講師によってスタイルが異なるので、自分に合った講師と出会うことも大切です。

このように、最短で合格を目指すとなると投資が必要になります。

逆に言うと、その投資に見合うだけの資格なのか、を再確認できます。投資がもったいないと思うのであれば、そこまで必要でないのかもしれません。その辺りは下記記事でお話ししてますので興味あればご覧ください。

勉強を続けるコツ

 

勉強開始後に立ちはだかる問題が勉強の継続です。継続にもいくつかコツがあります。

強いマインドを持つ

精神論!?

と思われるかもしれませんが、人間という生き物はどうしても気持ちに左右されます。なので、気持ちをコントロールすることも重要です。

ただ、気合入れてド根性だ!では続かないように思います。少なくとも私は続かないですw

そういう場合は、ネガティブマインドを利用してはどうかと思います。

例えば、
「落ちたら勉強期間が延びる」
→「落ちるのは嫌」
→「だから今やらねばならない」

後ろ向きだなぁと思われるかもしれませんが、私の場合、結構有効でした。マジで落ちたくない、と思うと、多少しんどくても頑張れます。

ある意味で機械的にやる

もちろん精神論では限界があります。なので、精神状態に左右されず機械的にやることを考えます。

具体的には、勉強を仕組化・習慣化することです。

それも、思考停止してとにかく勉強する。思考があると、しんどい、だるい、面倒、など余計なことを考えてしまいがちです。

一番難しいのは、勉強の開始です。

開始してしまえば、人間とは不思議なもので結構できてしまいます。なので、とりあえず机に向かって椅子に座り、とりあえず勉強する。1問でいいからやる、くらいの感じで始めればよいと思います。

いちいち落ち込まない

とはいえ、どうしてもできない時はあります。イレギュラーが発生した日は無理でしょう。

そんなとき、

・自分はダメなやつだ
・仕事のせいでできなかった

などと落ち込んでしまうかもしれません。

でも、そういって落ち込まない方が良いです。イレギュラーは頻繁に起きます。いちいち落ち込んでいたら前に進めません。先述したように計画をリスケすればよいのです。逆に落ち込んでいる時間がもったいないです。

まとめ

今回は、働きながら難関資格を取得する方法についてお話しました。

仕事をしながら別の事を本気で取り組むのは大変なことです。

なので、少しでも効率を上げる必要があります。

私自身も資格勉強中はプライベートがほぼありませんでした。(転職した直後で仕事に不慣れというのもありますが)

資格取得を目指して頑張っている人に少しでも役立ててもらえば、と思って記事にしてみましたので、参考になれば幸いです。

ではでは。

2022年2月26日資格・知財業務勉強,資格

Posted by りってる