住民税の支払いで損する or 得する方法(口座振替・クレカ決済・キャッシュレス決済)

住民税の季節がやってきました。(2021年6月の記事になります)

サラリーマンは源泉徴収されるので通常は関係ないですが、フリーランスや副業やってて自分で納付することを選択してる方には通知書が来る頃だと思います。通知書開くと結構な金額で萎えますよね。月割りにするとそこまででもない感じがしますが、まとまると数十万になるのでウっとなります。

ところで、最近ではいろんな支払い方法が選択できるようになりました。

となると、どの方法が得をする(損をしない)のか、気になりますよね。その辺りを調べてやってみたので記事にまとめました。

目次

住民税の支払いで得する人損する人

住民税の支払いには3つの方法があります。

1.口座振替

2.クレジットカード決済

3.キャッシュレス決済

(※自治体によって異なりますので要確認です)

最近になってキャッシュレス決済が利用可能となったのが大きな特徴ですね。

支払い方法によっては「得する」というのは何となく想像できると思います。でも、「損をする」というのは、「得をし損ねる」ということではありません。実際に支払いが多くなってしまうという、まさしく「損をする」ことになります。

ではどういう場合に得をして、損をするのか。

支払い方法とメリット・デメリット

支払い方法とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

口座振替

口座振替は従来からある支払い方法です。銀行などの金融機関の口座から直接支払うタイプです。

メリット(その1:手数料無料)

口座振替の場合、手数料が発生しません。なので、少なくとも損することはないです。

メリット(その2:即時納付日確定)

別のメリットとしては、営業日であれば即座に納付日が確定することです。

後述しますが、クレカ決済は納付日確定までにタイムラグがあります。タイムラグは約2週間です。このタイムラグは、通常大したことではないのですが、困るケースもあります。

例えば、納税証明書をすぐに取得したい場合です。納付日が確定していないため確定するまでは発行されないので2週間待つ必要があります。

その反面、口座振替であればその心配はありません。

(営業日外にネットで対応しても処理されるのは翌営業日なのでそこは要注意ですが)

デメリット

口座振替の場合、損することはないですが、得することもありません。言い換えると、「得をし損ねる」とも言えます。

例えば、ポイントが付与されるわけでもなく、キャッシュバックがあるわけでもないです。口座振替は、良くも悪くもニュートラルといった感じですね。

クレジットカード決済

クレカ決済は、少し前から導入された支払い方法です。数年前くらいからの印象がありますが、まだ未導入の自治体もあります。

メリット

クレジットカード決済の場合、通常の決済と同様にポイントやマイルで還元されます。住民税は金額が大きいので、この還元のメリットが大きくなります

例えば、30万円の住民税をクレカで支払った場合、1%還元でも3000円が得られます。稼いでいる人=税額が大きい人ほどメリットが大きいです。

デメリット(その1:決済手数料)

しかし、クレカ決済では手数料が発生します。これが結構痛いんですよね。

手数料は支払い金額に応じて変わります。例えば、東京都の場合はこんな感じです。

これを見ると、大体0.7%くらい取られる感じですね。仮にクレカ決済の還元率が1%とすると0.3%しか得しない計算になります。例えば、30万円支払っても300円にしかならないです。

しかも、還元率が低い場合はヘタをするとマイナスになります。つまり、クレカ決済すると「損する」ことになります。

なので、クレカ決済の場合は、還元率と手数料をよく見比べる必要があります。

デメリット(その2:納付日確定タイムラグ)

残念ながらクレカ決済にはもう1つデメリットがあります。それは、上述した納付日確定のタイムラグです。

クレカ決済では、納付手続き自体は即座に処理されるのですが、納付日確定が確定するのはクレジットカード会社が自治体に入金した日になります。なので、納付手続き日→(2週間)→納付日確定となります。この間、納税証明書は発行できません。

なお、納付日は納付手続きをした日になりますので、仮に納付日が確定した日が納付期限を超えていても納付手続きの日が期限内であれば遅延にはなりませんのでご安心を。

ちなみに、この納税証明書、何に使うのかなと思って調べてみたところ、融資の際に必要になるっぽいですね。一般人に関係する融資といえば住宅ローンですので、良い物件を早く押さえたいというときに、クレカ決済が足を引っ張ることになるのかもしれません。

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済については2020年度頃から導入した自治体が多いと思います。例えば、PayPay、au PAY、ゆうちょPayなどが使えるようになっています。ちなみにLINE PAYは一時利用停止となっているようです。

メリット(その1:還元あり)

キャッシュレス決済の場合はチャージや支払いで還元が受けられます。やはり金額が大きいと還元によるメリットが大きくなります。チャージや支払いでの還元はサービスによって変わってきます。

例えば、PayPayだとクレカでのチャージで1%、請求書支払いで0.5%の1.5%が還元されます。(ただ、今はクレカはヤフーカードしか使えません)

最近はスーパーでもキャッシュレス決済が使えるようになってきたので、住民税納付に対応してくれたことはかなりありがたいですよね。

メリット(その2:決済手数料無料)

キャッシュレス決済はクレカ決済と違って手数料はかかりません。これは大きいですよね。どんなに金額が大きくても手数料0円なので、金額が大きくなるにつれて手数料も大きくなるクレカ決済と比べると、納税額が大きい人ほどメリットは大きくなります。

デメリット

メリットが大きいキャッシュレス決済ですが、決済上限というデメリットがあります。

例えば東京都では1回で納付可能な金額は30万円(au PAYは25万円)が上限になっています。しかも、納付書のバーコード単位でしか支払いができません。(おそらくシステムか防犯の問題なのでどこの自治体も同じだと思います)

例えば、住民税が40万円の人の場合、40万円一括支払いの帳票と10万円支払いの帳票4枚が送付されます。総額で30万円をオーバーしているので、一括支払いの帳票にバーコードがついていません。そのため、4つの納期の帳票ごとにバーコードを読み取って決済する必要があります。これが少々面倒くさいです。

とはいえ、実際に損するわけではないので、大したデメリットではないと思います。

※ただ、4分割した金額が30万越えだと、おそらくキャッシュレス決済使えなくなるんですよね・・・。稼ぎすぎるのも考えものですね(笑)

まとめ

今回は、住民税の得する、損する支払い方法について解説しました。

まとめると以下のような感じですかね。

口座振替クレジットカード決済キャッシュレス決済
手数料○(なし)×(あり)○(なし)
還元×(なし)○(あり)○(あり)
納付日確定○(即時)×(ラグあり)○(即時)
決済上限○(なし)○(なし)△(30万円まで)

個人的なおススメはやはりキャッシュレス決済です。

何といっても手数料なし還元ありですからね。決済上限はあるものの、それに引っ掛かりそうな人は少数派になりそうですし。

自分は使っているのがPayPayしかなかったので一択でしたが、複数キャッシュレス決済使われている方は還元率を見比べて決めても良いかもしれませんね。

あと、マイナポイントがある人は合わせて登録すれば、決済金額が大きいのですぐにマイナポイント還元を受けられて一石二鳥です。

こんな感じで自分が体験したお得な、あるいは損しないための情報もちょくちょく発信していきたいと思っています。参考になれば幸いです。

ではでは。

2021年6月16日節税・投資tax

Posted by りってる