【おすすめ転職サイト4選】転職サイトで転職の可能性を調べる方法
転職を考えるきっかけは人それぞれあると思います。会社の業績悪化、キャリアアップ、異動辞令、家庭環境の変化・・・
でも、転職を考えた時に、多くの人は転職できるのか?という疑問を抱くと思います。それは自然なことで、今いる会社内での評価しか得ていないので分からないものなんです。
逆に、自信満々な人は要注意です。会社内の評価=市場評価、でない可能性があるからです。こういったギャップがあると転職では失敗しやすくなります。なので、転職では、市場評価が大事になります。
では、どうやって市場評価を知るのか?
転職サイトで転職の可能性を調べる方法
実は「転職するだけ」ならそこまで難しくないです。
でも、「良い転職」をしたいならしっかり準備する必要があります。転職にはキャリアアップ、キャリアダウン、キャリア維持の3種類があります。
キャリアダウンは容易だがデメリット大
このうち、キャリアダウンになる転職は、採用側にとってはお得なので比較的簡単に決まります。安い賃金で求める人材が手に入るわけですからね。
ですが、転職者にとってはデメリットが大きいです。例えば、年収が下がる、スキルアップしにくい環境、職歴の評価が下がり次の転職がしづらくなる、など。悪い転職エージェントにつかまるとキャリアダウンする転職を勧められることもありますから要注意です。
キャリアアップには戦略が必要
一方、キャリアアップは難易度が高いです。なので、戦略を練って対策する必要があります。
戦略は様々ありますが、最も基本的なのは求人にマッチした能力を持つことです。当たり前ですが、企業側からすれば欲しい能力を持ってない人を採用したくありません。
大事なのは下記を把握することです。
・どういう能力が求められているか=転職ニーズ
・自分がどういう能力を持っているか=自己能力
「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」
まさに孫子の兵法通りです。この転職ニーズに対する自己能力が市場価値になります。
では、転職ニーズをどうやって把握するのか?
そもそも転職ニーズとは具体的には何なのか?
詳しく解説します。
転職ニーズとは
転職ニーズは、企業が欲しい人材像であり、大抵はスキル・経験・資格・マインドで表されます。
スキルは、どんな業務ができるか。
例えば、明細書作成、知財調査、中間処理(特許庁とのやり取り)、など。
経験は、経験した業務とその年数。
例えば、明細書作成業務に5年従事、など。
資格は、保持している資格、試験のスコア。
例えば、弁理士資格、TOEICスコア700点、など。
マインドは、仕事やライフスタイルに対する考え。
例えば、独立志向なのか、ワークライフバランス志向なのか、など。リクルートなんかは独立志向の人が多い会社ですね。
転職ニーズのトレンドを掴む
転職ニーズには、基本部分と変動部分があります。
・基本部分は、その職種で共通する業務
・変動部分は、基本部分の派生
例えば、基本部分が明細書作成の場合、変動部分はAIといった技術分野になります。
基本部分は滅多に変化しませんが、変動部分にはトレンドがあります。
技術革新があるとトレンドができやすいです。例えば、現状だと、フィンテックやエドテックなどのxxテック、AI、IoT、など。
基本部分は、技術普及のタイミングでトレンドができます。
例えば、今はRPAやクラウドサービスのニーズが増えてる一方で、エンジニア不足です。そのためプログラマ、システムエンジニアなどの需要は多くなっています。
ですので、転職ニーズは定期的にサーチする必要があります。
おすすめの転職サイト
では、どうやって転職ニーズの情報を収集するのか?
これは、求人を見るのが手っ取り早いです。
そこで使うのが転職サイトです。公開求人に限られますが無料で求人を見ることができます。トレンドを掴むには十分です。
業界問わずおすすめの転職サイト
業界問わずにおすすめするのは下記2つです。
これらのサイトは扱っている求人の数が多いので、転職ニーズの情報収集に適しています。私は3度転職していますがこれらのサイトを使って情報収集しました。
リクナビNEXT
リクナビNEXTはリクルートキャリアが運営する業界最大手のサイトです。
メリットは、なんといっても求人数の多さです。大抵の求人は扱っており、他のサイトにはない求人もあります。転職活動のノウハウや経験談などのコンテンツも掲載されています。アプリ版もあるのも使い勝手が良いかもしれません。
デメリットは、求人メールがウザいくらいですかねw 登録すると自分の興味のある業界の求人情報がバンバン送られてきます。ただ、通知OFFもできるのでそれほど問題にはならないと思います。
情報収集という面では登録しない理由があまりないと思います。
doda
dodaはパーソルキャリアが運営するサイトです。
メリットはサイトの使いやすさですかね。好みは分かれるかもしれませんが求人検索や見つけた求人の管理がしやすいです。あとは転職タイプ診断などのサービスもあります。
デメリットは、リクナビNEXTと同じくメールが毎日届くところですかね。求人数は若干リクナビNEXTより少ないかな?と思うくらいでほぼ同じくらいです。
どちらのサイトでも問題なし
すべてのサイトに登録する必要はなく、どちらか1つでもOKだと思います。また、私は利用していませんがマイナビ転職も評判がよいみたいです。
また、オプションですが、スカウト機能も提供されています。スカウト機能をONにして職務経歴書を登録しておけば、それを見た企業からオファーが来るようになります。情報収集の段階ではOFFにしておき、本格的に転職活動する際にはONにする、というやり方で使えます。
ただ、個人的な感想ですが、リクナビNEXTのエージェントの質は、転職エージェント専門サービスのエージェントよりもちょっと劣るかなぁという印象です。
とりあえず転職させたい感が否めませんでした。ですので、エージェントを利用する際はリクルートエージェントなどの転職エージェント専門サービスを利用することをおすすめします。
知財特化型でおすすめの転職サイト
知財特化なら下記2つをおすすめします。
知財の求人でも企業知財は一般的な転職サイトで掲載されていますが、中小の特許事務所などの求人は特化型サイトでないと掲載されていないこともあります。そのため、知財業界について詳しく知りたい方は特化型サイトを利用することをおすすめします。
知財お仕事ナビ
知財お仕事ナビはアスタミューゼが運営するサイトです。
メリットは、一般サイトにない知財関係の求人が掲載されていることです。また、知財特化型サイトとしては最大級の求人掲載数だと思います。
デメリットは、非公開求人が多いことですかね。サービスに登録すれば見られるのであまりデメリットにはならないと思いますが。
エージェントサービスも一貫して提供しています。特許事務所の経営者・人事担当者とのコミュニケーションも密にされているようなので、エージェントサービスを利用した際には内部の事情も多少教えてもらえるかもしれません。私もこちらのサービスを利用して特許事務所へ転職しました。
リーガルジョブボード
メリットは、サイトの使いやすさです。検索項目は知財お仕事ナビよりも多く、絞り込みがしやすいです。
デメリットは、掲載求人数が知財お仕事ナビよりも少し少ないことでしょうか。ただ、それほど変わりませんので問題ないと思います。
転職サイトでの情報収集の仕方
次に、転職サイトの活用の仕方を解説します。
求人情報は多くの情報を含んでいます。ですが、転職ニーズを掴むために読むべきポイントがあります。
求人情報のポイント
では、求人のどこを見るのか?
ポイントは下記2つです。
・募集条件
・仕事内容
募集条件
まずは募集条件です。募集対象、求めている人材、応募資格などいった項目名の項目です。
この項目では、どういった経験、知識、スキルを持った人を求めているかが分かります。
例えば、知財なら企業知財経験5年や特許事務所勤務3年など。SEならプロジェクトマネジメントしたシステム規模やパッケージソフト導入実績、などです。
募集条件は足切り的な要素が強いです。これに当てはまらないと書類審査すら通過しないこともあります。なので、この募集条件は確認が必須です。
仕事内容
次に仕事内容です。仕事内容、業務内容、といった項目名の項目です。
この項目では募集条件とは違う切り口でニーズが読み取れます。
例えば、出願業務を強化したいのか、知財調査業務を強化したいのか。たとえ、募集条件を満たしていても仕事内容に対する適性や経験がなければミスマッチになります。
とはいえ、仕事内容が未経験でも採用される可能性はあります。
それは業務遂行の可能性を感じさせることです。
その業務そのものは未経験でもその周辺業務・関連業務・カウンターパート業務の経験が有効です。カウンターパート業務とは、社内であればサービス提供先の部門と関わる業務、社外であればお客さんと関わる業務です。
例えば、企業知財の発明発掘の経験はなくても、特許事務所で発明拡張に貢献する経験があればポテンシャルを感じさせることができるかもしれません。
私も特許事務所→企業知財の転職ではポテンシャルをアピールしました
なので、仕事内容は一見外れていても興味関心があるものであれば、自分の経験の周辺に当たらないか要チェックの項目です。
収集した転職ニーズと自己能力とのギャップを知る
転職サイトを通じて転職ニーズを把握したら自己能力とのギャップを確認します。
具体的には、募集条件や仕事内容に現在の自分の能力がどれだけマッチしているかを確認します。
全部クリアしなくてもいい
ギャップないよ、って人は少ないんじゃないかと思います。
でも焦らなくて大丈夫です。全部クリアしている人はそうそういません。そんなパーフェクトヒューマンは存在しません。
それは企業の採用担当者も分かっていると思います。なので、条件を全クリしていないからといって諦めなくてよいです。
重要な条件はクリア必須
ただ、重要な条件はクリアしていないと書面審査すら通過しません。
重要な条件は職種や企業によって異なりますが、例えば資格が必須な業務の場合は、その資格がないとどう頑張っても採用されません。弁理士資格は必須となりにくいですが、例えば薬剤師などは持ってないとそもそも仕事ができません。資格ではないにしても、海外とのやり取りが必須な業務であれば、英語力が中級以下だと厳しいでしょう。
このように、興味ある求人に対して自分に欠けている重要な条件を明確化しておくことが大切です。
ギャップがわかったら埋めるための行動を考える
ギャップが確認できたら、それを埋めるための行動を考えます。
例えば、英語力が足りないのであれば英語学習をする、資格が必要又はあると採用されやすいのであれば資格取得を試みる、などです。
働きながらの資格取得はなかなか険しい道なので、よかったら下記記事もご覧ください。
業務経験は埋めるのが難しい
ただ、業務経験がギャップとなると簡単には埋められないかもしれません。
現在の職場では経験できない業務である場合、ほぼ不可能です。この場合は、経験できる部署へ異動する、副業でトライしてみる、などが必要です。
また、先述した周辺業務に携わってみる、という方法もあります。
いずれにしても正攻法ではなかなか大変ではあります。
ギャップが大きいものはステップアップで
また、あまりにもギャップが大きい、埋めるのが難しい、というのであれば一旦その求人は外してしまってよいと思います。
その代わり、その項目に関わる別のものでハードルが低いものにトライしてはどうかと思います。
例えば、弁理士資格の代わりに知財検定1級を取得するなど。(1級は別の意味で弁理士試験より難しい面があるため良い例ではないかもですが・・・)
最初から難しいゴールを目指して挫折するよりは、その手間にゴールを用意してクリアしていくイメージです。ただ、その代替のゴールもそのギャップを埋めるのに使えるものである必要はあります。
結論
転職の可能性を調べるには以下が重要です。
・どういう能力が求められているか=転職ニーズ
・自分がどういう能力を持っているか=自己能力
このうち転職ニーズについては転職サイトを使えば把握できることとその方法について解説しました。
現在は、昔に比べてWebやアプリを上手く使えば情報が集めやすいです。
逆に、その方法を知らなければ置いていかれます。
転職では相対評価の面も大きいです。他者より一歩前に出るためには情報収集は不可欠です。
孫子の兵法でも戦争前に相手の情報を集めて対策することが大事であるとされています。文明の利器を使いこなして転職前に必要な情報をしっかり集めて対策しましょう。
あとがき
今回は転職の可能性を転職サイトを利用して探る方法を解説しました。
昔よりも転職市場は拡大し、転職が珍しくなくなってきましたが、転職で失敗する人も増えてきているのではないかと思います。転職で失敗するとリカバリが大変です。なので、できることはやっておいた方がよいと思います。
この記事がその一助になれば幸いです。
ではでは。
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