転職に資格は効くのか?
おはこんばんちは。りってるです。
将来への不安から資格を取ろうと思ったことってありませんか?
資格があれば食っていけるとか、転職に有利だとか、世間ではまことしやかに噂されていますが、実際はどうなのか。
結論からいうと、資格の種類と業界による、です。
まず、資格には、主に、国家資格、公的資格、民間資格があります。
国家資格
文字通り国が認定する資格で、例えば弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、弁理士などが当てはまります。
公的資格
商工会議所などの公的機関が認定する資格で、例えば日商簿記検定、実用技能英語検定(いわゆる英検)、ケアマネジャーなどが当てはまります。
民間資格
民間の団体が認定する資格で、例えばTOEIC、MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)、フードコーディネーター、CFP/AFP(いわゆるファイナンシャルプランナー)などが当てはまります。
このように、様々な種類の資格があるのですが、今回は国家資格についてお話ししたい思います。
国家資格にもいくつか種類があります。
(1)業務独占資格
(2)必置資格
(3)名称独占資格
業務独占資格
国家資格の中でも、皆さんが一番イメージするのがこの業務独占資格になると思います。業務独占資格では、資格を持つ人以外が行うことを禁じられた独占業務があります。
例えば、弁護士資格を持たない人が他人の代理人となって弁護人となることは許されません。
その資格がないと、そもそも業務が不可能ですから、転職においては業務独占資格は非常に強力です。転職の求人内容によっては、その資格が必須となり、資格がないとその求人を紹介してもらえないでしょう。
じゃあ、業務独占資格を取ったら将来安泰なのでは、と思うかもしれません。しかし、実はそうではありません。
資格があっても実務経験ゼロでは、採用される可能性は下がります。転職では、即戦力が望まれますので、資格は最低限のスタートラインとなり、そこから何がどのレベルまでできるのか、が問われます。ただ、これはどの資格にもいえることです。
必置資格
この資格は、資格保持者を企業や事務所に置かないと事業ができない、という性質を持つものです。
例えば、宅地建物取引主任者(いわゆる宅建)は、不動産業を行うためには必置になります。また、薬剤師は、必置資格でもあり業務独占資格でもあります。
必置資格も、転職においては強みになります。その資格が必要な業界においては、資格保持者を確保する必要がありますので、求人においても一定の需要は見込めます。
他方で、業務独占資格のように他者が禁止されている業務はありませんので、待遇は飛びぬけて優遇されているというわけではなさそうです。
名称独占資格
この資格では、資格保持者のみがその名称を名乗ることができ、他の人が名乗ることを禁じられています。
例えば、調理師資格を持たない人が調理師を名乗って料理を提供することは禁じられています。ただ、調理師を名乗らなければ料理を提供することは問題ありません。
このように、資格を有していることをアピールできるというメリットがあり、資格で能力・知識が認定されていますから、それを通じて自分の能力をアピールすることができます。
転職においては、その資格で認定されている能力・知識があることを評価してもらえます。なので、経験や知識を語るよりも客観的に能力をアピールすることができます。とりわけ、ニッチな業界や、業務独占資格や必置資格がない業界においては、この資格があると説得力が違います。
他方で、業務や営業に必須というわけではありませんので、転職においては、先に説明した業務独占資格や必置資格ほどは効果的ではないケースもあります。
まとめ
国家資格の各種類ごとに、その内容と転職で有利に働くかについてお話しました。
立場が保護される資格ほど転職では有利になります。他方で、資格があっても実務ができなければ、転職においては評価が下がってしまいます。
なので、資格+実務力、を取得することが最も重要だといえます。
なお、転職といっても第二新卒の転職においてはポテンシャルが強く評価されますので、必ずしも実務が重視されないケースもあります。その場合は、若さを活かして、資格を取ったという積極性と行動力を実務の代わりにアピールしていくと良い結果につなげられると思います。
P.S. とはいえ、国家資格とりわけ業務独占資格は難易度も高いので取得が困難です。私が取得した弁理士資格も業務独占資格なのですが、当時は勉強と業務の両立でかなり苦労しました。その時の話はまたいずれしたいと思います。
ではでは。