「なぜ」と問うことの大切さ
おはこんばんちは。りってるです。
今日は物事の本質を考える大切さについてお話したいと思います。
皆さんは、仕事において「なぜその業務をするのか」について考えたことはありますか?
上司から頼まれたので考えたことなかった、
ルーティンワークなので気に留めたことがなかった、
ということはありませんか?
普段、何気なく仕事をしているとそういう事になりがちです。
もちろん、常に考えていると時間が取られて非効率です。
ただ、意識しておくと生産性がアップすることがあります。
(1)「なぜ?」から分かる本質
(2)本質が分かれば生産性アップ
(3)本質へのたどり着き方
「なぜ?」から分かる本質
「なぜ?」と考えることのメリットは何でしょうか。
それは、物事の本質に近づくことができることです。
例えば、お客と企業の間で下記のやり取りがあったとします。
お客:「もっと速い車を作ってくれ」
企業:「なぜ、速い車が必要なのですか?」
お客:「もっと速く移動したいから」
ここで、お客は「高速の車」ではなく「高速移動」というニーズがあると分析できます。
これが本質なら、車より速く移動できる代替手段を提案できるかもしれません。
例えば、米フォードの創業者ヘンリー・フォードは、お客の「もっと速い馬車を作ってくれ」との要望に対し、馬車ではなく「車」という新たな移動手段を提供して成功しました。
「なぜ」を繰り返して本質に近づく
しかし、本質は遠いところにあることが多いです。なので、何度も「なぜ」を繰り返すことが重要です。
例えば、さらに下記のやり取りがあったとします。
企業:「なぜ、速く移動したいのですか?」
お客:「多くの取引先と商談したいから」
ここまでくると、お客は「高速移動」ではなく「顧客との商談手段」にニーズがあると分析できます。
そうすると、一度の「なぜ」で導き出した「高速移動」を本質とした場合に提案したかもしれない「車より高速な移動手段」は、お客のニーズを必ずしも満たしません。
例えば、このお客には「リモート会議システム」を提案する方が喜ばれる可能性があります。
このように、「なぜ」を繰り返すことで物事の本質に近づくことができます。
本質が分かれば生産性アップ
本質が分かれば何が嬉しいかというと、それは生産性がアップすることです。
生産性は、投入した資源(インプット)に対して得られた成果(アウトプット)の割合で表されます。
無駄の削減で生産性アップ
本質が分かれば無駄を削減できます。
本質に貢献する成果を得られるだけの資源のみを投入すればよいからです。
すなわち、図表1のインプットを最小化することにより生産性がアップします。
例えば、上司から資料の作成を依頼された場合に、「何に使う資料か」を確認しておけば、様々な用途を考慮して作成したり、ある用途に決めつけて作成した後に求めていたものと違うと言われて修正させられたりする可能性が低くなります。
成果の上乗せで生産性アップ
また、本質が分かれば効率的に成果を上乗せすることができます。
すなわち、図表1のアウトプットを増やすことで生産性がアップします。
例えば、資料作成を依頼された目的が事業提案である場合、事業の見通しを裏付けるデータを追加しておくことで、事業提案の現実性を高め、提案を通りやすくすることができます。
本質へのたどり着き方
このような本質にたどり着くための方法は大きく2つあります。
直接確認
1つは、関係者に確認する方法です。
上述の例で説明したように、例えば上司やお客に対して、その目的や用途を確認する方法です。
相手が明確に答えを持っている場合や答えてくれる場合には有効な方法といえます。
自問自答
もう1つは、自問自答する方法です。
上司やお客に直接確認することなく、与えられた情報や集めた情報から目的・用途を類推します。
必ずしも相手が答えてくれるとは限らないので、この方法を使わざるを得ないケースも多くあります。
この方法は難易度が高く、推測が外れる可能性もあります。
他方で、的中すると、相手からの信頼度がぐっと上昇し、様々なビジネスチャンスが舞い込むかもしれません。
仮に外れても、その後直接確認する機会を得ることができるという意味ではリカバリ可能なのでトライする価値はあります。
まとめ
「なぜ」を考えることの大切さとその方法の一例についてお話しました。
意外とあまり考えずに取り組んでいる仕事は多いものです。ですので、少しだけでも思案を巡らせることは、他人に対して一歩リードできることにもなります。
人生は長いようで短いので、できる限り効率的に目的は達成したいですよね。多くの方に少しでもお役立ちできれば幸いです。
ではでは。